ゲーム動画広告で絶対にやってはいけないこと〜短尺動画編〜

どうも。Mr.GAMEHITのクリエイティブリーダー、KASMARIOです。

今回は、ゲームの動画広告で重要度が高い短尺動画について、制作時の注意点、失敗しないためのポイントを実際にゲーマーが制作した短尺動画の実例を交えてご紹介いたします。

ゲームの短尺動画とは
短尺動画のメリット
短尺動画でダメ絶対！成功の為に注意すべきポイント
- 構成段階での注意点
- クリエイティブでの注意点
Mr.GAMEHITのゲーマーが作る短尺動画　制作事例
まとめ

ゲームの短尺動画とは

ゲームの広告動画にはいくつかの種類があります。プロモーション動画、ティザー動画、攻略・実況動画など、実際のゲーム画面やプレイしている映像を使ったさまざまな広告動画を目にする機会も多いのではないでしょうか。

インターネット、SNSの発展に伴ってユーザーがインターネットを利用する時間は年々長くなっている傾向にありますが、情報が多様化しているため個々のコンテンツを閲覧する時間は年々短くなっています。

そんな短い時間しかないユーザーに対して、短時間で多くの魅力を伝える手段としてゲームの広告動画で重要度が増しているのが短尺動画です。

短尺動画のメリット

ゲームの動画広告でも多く見られる短尺動画は長尺動画に比べてメリットが複数挙げられます。ここではゲームの短尺動画広告を実際に制作をしていく中で感じている多くのメリットの中から5つを選んでご紹介をさせて頂きます。

ユーザーの離脱度が低い

ゲーム動画広告が表示されたユーザーの多くは、広告だとわかるとすぐに画面を閉じてしまいます。通常の長さの動画であればこのように離脱をしてしまう前に広告が終わってしまうため、最後まで伝えたい内容が伝えられます。ユーザーを離脱させない点はゲームの動画広告の中で短尺動画の最大のメリットです。

要点が伝わりやすい

短尺の動画だからこそ、ユーザーに要点が伝わりやすいという点もメリットの一つです。理由は限られた短い時間で伝えたいポイント（要点）を明確に伝えることが重要となるため、制作段階から無駄なものを削ぎ落として本来伝えるべきポイント・要件を絞った内容になるからです。

短い時間でより興味を引いて成果につなげるという意味では、伝えたいポイントを絞ってストレートに訴求できるため、多くのユーザーに効率的にアプローチが可能となります。

繰り返し見て貰える、バズりやすい

話題性・クリエイティブが高い動画および、動画広告などはインターネットやSNSを介して急激な拡散と注目を集める（バズる）ことが多々あります。特に短尺動画はその特性から繰り返し見て貰えることが多いため、バズを狙いやすいと言われています。

ただし、どんな短尺動画でもバズる訳ではありません。バズる動画の多くは運などではなく、ユーザーの関心や興味を引くクリエイティブの高い動画、真新しい手法や切り口の動画であることが多いため、バズる動画を制作するノウハウも重要です。

制作時間、費用を抑えられる

短尺動画は長尺動画に比べて制作時間・費用を抑えられるメリットがあります。制作時間・費用を抑えられるため、複数本の短尺動画を制作し広告展開することでより効果的にユーザー獲得などの成果に繋げることが可能です。

動画の尺が長くなればなるほど制作に時間がかかりますし、制作費用も高くなる傾向にあります。そのため「リソースや費用を抑えられる」という点は短尺動画の広告を依頼する側にとっても大きなメリットと言えるでしょう。

運用のリスクを抑えられる

長尺動画の広告は制作費用が高く、飽きられやすい、修正に手間がかかりすぎる等、運用を行う上でいくつかのリスクが問題視されていました。例えば長尺動画の広告はABテストをするだけでも大きな費用負担、時間の負担になることが簡単に想像できるかと思います。

ですが、短尺動画の場合はこれらのリスクを抑えながら、常に最適化、最良なクオリティーを求めることができ、成果に結びつく運用を行うことが可能となります。

短尺動画でダメ絶対！成功の為に注意すべきポイント

短尺動画はメリットが多く、広告効果も高いため活用される機会が増えています。多くの短尺動画が生まれる中で短尺動画で広告の成功を得るために絶対にやってはいけないこと、注意をすべきポイントを実際に動画制作に携わるクリエイターの意見を交えてご紹介いたします。

構成段階での注意点

目的は明確に設定

目的の設定は動画全体の良し悪しを決めると言ってもいい重要なポイントです。これを明確に設定することで、動画を見たユーザーにどういった行動をとって欲しいのかまでが決まります。
「ゲームを紹介したい」という抽象的な目的よりも、「このゲームの短尺動画でここが推したい、実際にこの短尺動画を見てゲームをプレイしてみたいと思ってもらう」というような具体的な目標を設定することで、成果へ繋がる期待の高い短尺動画になります。

ターゲット層を絞る

短尺動画を作る際に、ターゲット層はどこなのかという点を設定することは重要です。ターゲット層を設定することでゲームの短尺動画を「どの層のユーザー」に向けたものかという方向性が決まり、ゲーム動画広告の掲載媒体や広告の形式選択などが具体的に決定します。
ターゲット層（性別、年齢、職業）などを絞った後、パーソナリティーの部分まで含めて考え、具体的な情報を持った架空の人物像がペルソナです。ターゲット層を設定することで最も重要視すべき層に確実に響く動画制作ができるようになります。

訴求ポイントを抑えているか

ゲームの動画広告では訴求ポイント（ゲームの内容、豪華声優陣、新しいシステム）など、ユーザーに対して、伝えたいことをしっかりと抑えて表現することが重要です。
特に短尺動画は長尺動画に比べて時間が短いため、このユーザーに対して訴求すべき要素、一番何を伝えたいのかという点が絞りきれていないとごちゃついてまとまりのない「何を目指して制作している動画」かわからなくなり、結果的に効果の薄い動画広告になってしまいます。

クリエイティブでの注意点

全体の情報量は適切か

ゲームの動画広告は当然ですが、動きの表現でユーザーにゲームの魅力を伝えます。この動画広告は情報量が多いというメリットがありますが、短尺動画を制作する際は情報量が多くなりすぎると効果が薄まる場合もあります。
短尺という言葉の通り、広告表現できる時間は通常よりも短くなります。そのため、情報量が多くなりすぎるとユーザーはどこに注目していいのか、視点をどこに向けていいのかわからなくなるのでゲームの短尺動画では全体の情報量に注意をする必要があります。

動き、演出の配置に注意

ゲームの動画広告でユーザーの目を引くために実際のゲーム内でのアクションやエフェクト、画面の装飾を用いることは有効な手段です。ただし、短尺動画ではこの動きや演出の配置が重要なポイントとなります。
短尺動画の内容がごちゃごちゃしすぎていたり、派手な演出や装飾一辺倒であったりすると「最も伝えたい部分」がユーザーに伝わりにくくなってしまいます。ユーザーがこの短尺動画のどの部分に注目をして欲しいか、視線を集中させたいのかを意識してモーションやエフェクト、装飾を配置することがクリエイティブな部分で注意をするべきポイントです。

ゲームに合わせたトーン＆マナー

ゲームの動画広告を制作する際、その動画のトーン＆マナー（色調や様式、デザインやスタイル）がゲームタイトルにあっているかという点も重要です。
短い動画だからといってゲームのトーン＆マナーを意識せず、インパクトだけを重視した動画を作ると、実際のイメージとかけ離れた内容になりユーザーに響かない動画広告になってしまいます。常に「トーン＆マナー」が逸脱していないかを吟味して制作することで違和感なく、見やすく、内容を伝えやすい短尺動画として仕上げることができます。