こんにちは。Mr.GAMEHITのディレクター、毛利優棋です。
今回は2023年4月15日(土)にベルサール秋葉原にて開催された「TOKYO SANDBOX2023」のレポートをお届け致します。
・(後編)TOKYO SAND BOX2023で試遊したインディーゲームの考察と会場レポート
「TOKYO SANDBOX」は2015年に開催された「東京インディーゲームフェス」をルーツにしているゲームのオフラインイベントで、国内だけでなく海外ゲームクリエイターの出展が多い傾向があります。7回目となる今回はMr.GAMEHITも公式スポンサーとして協賛いたしました。
それでは各ブースを取材させていただいた中で気になったゲーム、新しいタイトルはもちろん、開発中で追っているゲームの進捗などを2回のレポートでお伝えしていきたいと思います。
イチオシタイトルをご紹介
鳥たちの熱いバトル「ぶっとバード」
ゲームの特徴や魅力ポイント
ぶっとバードはジェットパックを身にまとったトリを操作してライバル達をぶっ飛ばす4人同時プレイができるアクションゲームで、かわいいトリが重火器を背負って空を飛ぶ…このワードだけで胸踊る人もいるのでは?
どんなユーザーが楽しめるか
対戦アクションが好き、みんなでワイワイプレイがすきなユーザーは何回でも遊びたくなるはず。ゲームのルールも分かりやすいので、空戦アクション初心者でも簡単に始められるので幅広いユーザーが楽しむことができそうです。
動画広告にしたらどんな訴求が考えられるか
・キャラ訴求
・ステージ訴求
・空戦アクション訴求
この訴求で見込める効果
カワイイ「トリ」に「重装備」はギャップ萌え要素になるのでユーザーの関心を集めることができそうです。広大なステージも見せ場の1つで形状やギミック、実際に飛翔している際のスピード感や景色と併せて使うことでプレイしたい意欲を高めます。
空戦アクションは絶対に外せない強訴求の1つで、通常の攻撃はもちろんジェット加速でのアタックシーンは爽快感もあって映えるのでゲームに惹きつけることができると思います。
プレイを終えた感想
フロアの中心で盛りあがりを見せていたぶっとバードのブースは印象に残っている人も多いのではないでしょうか。実際にプレイをさせて貰ったのですが、まずキャラがカワイイけど、重装備というところで心が躍ってしまいました。
ルールも分かりやすく、操作も簡単、4人対戦だけど戦況が目まぐるしく変化するようなシステムなので1人負けになることも少なくすごくおもしろかったです。空を飛ぶ爽快感、ジェット加速、そして空戦ならではのアクションは是非とも体験してほしい。
ぶっとバードは現在開発中なので今後の進捗に注目をしていきたい。
蟲毒×パズルが楽しい「シュオルの森 黄昏の魔獣使い」
ゲームの特徴や魅力ポイント
シュオルの森 黄昏の魔獣使いは「蟲毒」から着想を受けたパズルゲームです。
結界内の魔獣同士を戦わせレベルを上げ、手駒の魔獣同士を融合させ巨大な魔獣を錬成・使役してステージクリアを目指します。
どんなユーザーが楽しめるか
パズルゲームが好きなユーザーはもちろん、これまでちょっと苦手と感じてた人にも触って貰いたい作品です。パズルのクリアと魔獣の融合が絶妙にマッチしているのでどんどん先に進みたくなるはず。
動画広告にしたらどんな訴求が考えられるか
・ストーリー訴求
・遊び方訴求
・合成魔獣訴求
この訴求で見込める効果
シュオルの森の奥にある神樹(星まとう大樹)そこに迷い込んだ主人公と魔女の紡ぐストーリーはユーザーを惹きつける効果が大きい。遊び方訴求ではただの落ちものパズルではない点や、魔獣の錬成などを見せてパズルゲームが苦手な層も取り込めそう。
合成魔獣は100種以上でキャラデザイン、使える技や魔法も様々あるため訴求に使うことで実際に合成してみたい、プレイしたい欲求を高めることができると思います。
プレイを終えた感想
シュオルの森-黄昏の魔獣使い-の世界観、デザインが好みで試遊させて貰いました!
大型魔獣を作る過程が楽しいし、魔獣を作った後のパズル攻略は達成感と爽快感を一挙に味わえるし、ストーリーも気になるし…どんどん先に進んで行きたくなりました。
普段、パズルゲームはあまりしないという人はもちろん、パズルゲーム上級者も色々な楽しみ方を見つけられる本作は現在開発中なので進捗はTwitterをチェック!
ビジュアル、音楽、世界観に惹かれる「ビットオズ ワンダークラッシャー」
ゲームの特徴や魅力ポイント
ビットオズ ワンダークラッシャーは20XX年、電脳都市のサイバーエデンで暴走した管理AI「ALICE」からこの世界を守るため、NPCオズと共にサイバーエデンの深層を目指すデッキ構築型のローグライトアクションシューティングゲームです。
どんなユーザーが楽しめるか
アクションシューティングが好きなユーザーは思わず周回プレイをしたくなるはず。「エイムモード」はすべての時間が遅くなって狙いやすいし、チートスキルを使うことでバトルを優位に進めることができるので、シューティングが苦手な人も楽しめると思います。
動画広告にしたらどんな訴求が考えられるか
・ビジュアル訴求
・アクション訴求
・やり込み要素訴求
この訴求で見込める効果
ゲームの世界観、キャラがめちゃカッコイイので訴求ポイントとして推すことでゲームに関心を持たせることができる。アクションは見せどころも多く、「エイムモード」「テクニカルショット」「チートスキル」などを見せてプレイしたい欲求を高められそうです。
周回プレイでポイントを獲得してキャラ育成ができるなど、何度でも遊びたくなる点を強調することでユーザーの実プレイに結びつける効果が期待できます。
プレイを終えた感想
アクションシューティングが好きなので、絶対に遊ぼうと決めてフロアを3周くらいしてようやくプレイできました。ビジュアルがカッコイイし、操作方法やルールも分かりやすいし、ストーリーも気になる=その場で周回プレイをしたくなり本気で遊びたくなるゲームでした。
ステージの長さも好みで、主人公を育成して周回プレイしたくなる本作はイベント開催の4月15日からSteamでアーリーアクセスを開始しています。
少しでも気になった人は以下のリンクからかっこいい世界観と戦略的でテクニカルなアクションシューティングを体験してほしい。
※PVの音楽もかっこよくてすごく良いのでおススメ!
キモカワイくて癖になる「Petit Petit Petit」
ゲームの特徴や魅力ポイント
Petit Petit Petitはとある惑星の生物の体内が舞台のローグライクアクションゲームです。宿主を病気から救うため、大群で押し寄せる病原体を免疫細胞や医療用のナノマシンで撃退して一定時間生き残ることを目指します。
キモカワイイさと、プチっとする爽快感は癖になりそう。
どんなユーザーが楽しめるか
ハスクラ系のアクションが好きなユーザーはもちろん、見た目のキモカワイイ感じが意外とジャンルを超えて広くユーザーに刺さりそうだと思いました。
動画広告にしたらどんな訴求が考えられるか
・キャラ訴求
・アクション訴求
・やり込み要素訴求
この訴求で見込める効果
キモカワ系からちょっとカッコイイ系まで操作できるキャラの魅力を訴求することでゲームに関心を持って貰えそう。移動のアクションはカワイイ、攻撃時の文字もカワイイ、エフェクトはパワーアップでかっこよくなってぷちぷちっと爽快感も増していくのでユーザーのプレイ意欲を高めるために見せていきたい。
通常マップでのスキルパワーアップ、周回プレイによる変化や高難度のマップなどやり込むことでしか見えない部分を見せることも意欲を高める効果が期待できます。
プレイを終えた感想
見た目ドロッとしているけれど、なんだかカワイイPetit Petit Petitのブースで隙をみて試遊させていただきました。動きカワイイ…ちょっとマップや敵はキモイけど、なんだかそれも癖になってくるのは本当に不思議。
時には敵の集団につっこんだり、障害物をうまく使って迂回したり、スキルをレベルアップさせたり…もっといろいろと試したい!というのが率直な感想です。他の免疫細胞やナノマシンも使いたいしもっと遊びたかった…本作は現在Steamでアーリーアクセスを行っているので気になる人はSteamページをチェック!
Petit Petit PetitのSteamページはコチラ
個性豊かな植物育成、そしてトリ…「しげるプラネット」
ゲームの特徴や魅力ポイント
しげるプラネットはUFOに乗り込み10分間で出来るだけ多く人面植物を増やす繁殖シミュレーションゲームです。セリフを発するキモカワイイ植物、それらを荒らす天敵のアニマルとコンパクトな世界の中に面白さがギュッと濃縮されています。
どんなユーザーが楽しめるか
育成シミュレーションが好きなユーザーはもちろん、個性的なキャラクターや世界観に惹かれる人は多いはずです。あと、周辺をうろついているアニマルにも惹かれる人はきっといる。
動画広告にしたらどんな訴求が考えられるか
・キャラ訴求
・遊び方訴求
・アクション訴求
この訴求で見込める効果
「しげる」の見た目はもちろん、セリフも個性的、天敵もインパクトが大きいのでキャラを前面に押し出して訴求することでゲームへの関心を持たせます。「しげる」を繁殖させる一連の流れ、UFOの強化やステージでのギミックを使い実際にプレイを促すことができそう。
強化をした際のUFOのアクション、天敵のトリとのバトルは強訴求ポイントなので色々な角度から見せて面白いと感じさせてゲームにグッと近づけさせる効果を出せると思います。
プレイを終えた感想
トリに襲われたくて…試遊のタイミングをまってやっとチャンスが巡ってきました。
植物育成シミュレーションだけあって、水を汲んで、散水して、育成して楽しい~と思いつつ今回のお目当てである「トリ」の存在を待つことに。
初遭遇の暴力的なトリの勢いに圧倒されつつ、2回目以降は倒すことができてめちゃくちゃ嬉しかったです。
増えていく癖がある植物、圧倒的なトリのパワー、育成するごとに得られる収入の単位が円だったり面白ポイント満載のしげるプラネットは植物だけに4月28日(※よつばの日)にリリース予定!
※本作のリリース日の話になった際に、同行したマーケティングマネージャー中山が、植物だから4月28日(よつばの日)なんですね!と…その場にいた全員がなるほどとなっていたのも面白かったです。
改めて、癖がある植物育成シミュレーションゲームのしげるプラネットはSteamで4月28日(よつばの日)にリリース!
マウス操作で白熱の1輪車バトル!「EXCYCLE(エキサイクル)」
ゲームの特徴や魅力ポイント
EXCYCLE(エキサイクル)はマウスで1輪車を操作して様々なギミックが用意されたステージを疾走、4人で対戦もできる1輪車お邪魔レースゲームです。ポップなステージの景色やギミックは散歩感覚で見ていても楽しい!
どんなユーザーが楽しめるか
レースアクションが好きなユーザーはもちろん、対戦が苦手という人も見た目や簡単な操作性からちょっとやってみたくなるゲームだと思います。友達と対戦、ランダムマッチ、1人プレイとスタイルも選べるのは嬉しい。
動画広告にしたらどんな訴求が考えられるか
・キャラ訴求
・ステージ訴求
・パーティーゲーム感訴求
この訴求で見込める効果
プレイヤーキャラがポップでカワイイのでユーザーの関心を引くことができそうです。ステージも見ているだけで楽しくて、ギミックも面白いのでゲームの魅力を伝えてプレイしたい意欲を高めます。
ソロプレイはもちろん、パーティーゲーム感がでるレースシーンを使うことで、やってみたいをやってみように変える効果が期待できます。
プレイを終えた感想
ポップなキャラ、ステージと世界観が大好きなので気になっていた本作でしたが、実際にプレイしてみると操作性も良いし、ステージの完成度、ギミックもすごく楽しかったです。
ホイールを回す指が追い付かなくなるなど、プレイヤー個人の問題はありましたが…何周も回りたくなる人もきっと多いはず(帰宅してDL→じっくり散歩しました)
EXCYCLE(エキサイクル)は4月21日にSteamでリリース済みなので気になる人は要チェック!
ここで紹介している2作品はバンダイナムコスタジオのインディーゲームレーベル【GYAAR Studio(ギャースタジオ)】の新人研修2022からリリースされた作品です。
この他に、「フックと鎧獣」「ENDRAYS(エンドレイズ)」がリリースされているのでこちらも併せてチェック!
フックと鎧獣は塔に迫りくる鎧獣を飛空艇のフックをひっかけて転ばせるアクションゲームです。飛空艇の小ささに比べて大きな鎧獣との駆け引きが面白い。
ENDRAYS(エンドレイズはレーザーを放ち愚かな人類を滅ぼす破壊兵器シミュレーションゲームです。ハスクラ要素により長時間プレイしてしまいます。
©2023 Valve Corporation. Steam and the Steam logo are trademarks and/or registered trademarks of Valve Corporation in the U.S. and/or other countries.
VRをはじめ先進的な技術にも注目
DYSCHRONIA: Chronos Alternate
DYSCHRONIA: Chronos AlternateはVR版(ノンストップ捜査アクション)とNintendo Switch版は(シネマチック捜査アドベンチャー)として展開されています。犯罪の起こるはずのない海上都市「アストラム・クローズ」で特殊能力を持つ犯罪捜査官になって事件の解決を目指す本作。
アドベンチャーゲームとしてのシナリオ力はもちろん、VRでの没入感も味わえる作品としてプレイしてほしい。
DYSCHRONIA: Chronos Alternate公式サイトはコチラ
Realm of Dream
Realm of Dreamは仲間のエルフと一緒に旅に出て、生まれたばかりのエルフとして魔法の世界を体験できるゲームです。温かみのある美しいVR世界への没入感はすごく、いつまでも見ていたくなりました。
思わずヘッドセットをつけたままその世界へ歩みを進めたくなる人もきっと私以外にもいるはず。
どうやらビルダーをやっている推しのVには私のコメントが必要らしい件
会場で異彩を放っていたのがこの「どうやらビルダーをやっている推しのVには私のコメントが必要らしい件」というVTuber向け、視聴者参加型シミュレーションゲームです。
このゲームはvtuberがゲーム配信を行い、配信中のコメントをゲームアプリが拾うことで、ゲーム内のキャラが行動を行うという変わった特徴があります。
ゲームの操作を行うのは視聴者で、配信者は見守りつつ指示や応援をするという、推しのVを自分たちのコメントで操ることができる本作は現在テストプレイ配信を行っているので気になった人は是非とも見て欲しい。
Portalgraph(ポータルグラフ)を使った「タイニードライブ」
Portalgraph(ポータルグラフ)は、ユーザーの視点を元に計算されたCG映像をスクリーンに投影することで、スクリーンに3DのVR空間を表示する映像技術です。この技術を「TOKYO SANDBOX2023」のブースで実際に体験させてもらいました。
本来であれば等身大のキャラを映し出すこともできるのでこれを活用したゲームが制作されたら…また新しい体験ができるかもしれないというお話を聞かせていただきとても刺激的でした。
Portalgraph(ポータルグラフ)に関して、現在はBoothにて発売中、無料のデモもあるのでこの技術が気になるゲーム制作者様はぜひチェック!
Portalgraph(ポータルグラフ)boothのサイトはコチラ
今回の展示は株式会社PortalgraphのCTO山浦さんから直接お話を聞けました。展示されているタイニードライブの別バージョンのお話も面白く、VR技術の幅とゲームに使った際の可能性を肌で感じさせていただきました。
まとめ
TOKYO SANDBOX2023のブースにて試遊、お話をさせていただいた皆さま、本当にありがとうございました。今回のレポートは第1弾ということで、今回は注目タイトルを中心にVRや技術系のタイトルをピックアップさせていただきましたが、当然ながらこれはまだまだ序の口です。
次回は「TOKYO SAND BOX2023で試遊したインディーゲームの考察と会場レポート」では、新しく発見した注目タイトルに加えて、追っているゲームの進捗状況などをお伝えしたいと思います。
それでは次回をお楽しみに!
第2弾・TOKYO SAND BOX2023で試遊したインディーゲームの考察と会場レポートはコチラ
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