『SQOOL GAME AWARD2025 SUMMER』の受賞タイトルをプレイして分析してみた! | ゲームのマーケティング情報メディア「Mr.GAMEHIT」ブログ
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『SQOOL GAME AWARD2025 SUMMER』の受賞タイトルをプレイして分析してみた!

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ディレクター

毛利 優棋

こんにちは。Mr.GAMEHITのディレクター、毛利 優棋です。

2025年も様々なゲームのオフラインイベントがあり、注目したいタイトルがあり、気が付けばもう“秋の入り口”という状況に焦りを感じずにはいられません。

注目すべきイベントが多い中、今回はMr.GAMEHITがメディアサポーターとして応援させて頂いている『SQOOL GAME AWARD(スクールゲームアワード)』についてのご紹介と、2025年7月に行われた『SQOOL GAME AWARD2025 SUMMER』で世界中からエントリーされた131タイトルの中より選ばれた受賞6タイトルを実際にプレイをして感じた魅力的な部分、動画広告を制作する際に訴求したいポイントを分析したのでご紹介いたします。

『SQOOL GAME AWARD』の公式サイトはコチラ

大賞・With My Past 私の過去ととも

『With My Past 私の過去とともに』は少女の内なる声に耳を傾け、パズルを解いて一歩一歩過去と向き合っていくパズルプラットフォームゲームです。ドット絵で描かれる180以上のステージ、物語が進むにつれて解放される新しいギミック、アクション部分にも非常にこだわりが感じられるし、没入感を増すBGMの力もビシビシ感じられるので必聴です!

印象的な場面、ここから旅が始まります
ちょっとだけセンチな気持ちの時は胸にグッときます。

どんなユーザーが楽しめるか

パズルゲーム、プラットフォーマー系が好きなユーザーは気が付けばドはまりしてしまうはずです。詩的な表現や哲学的な面もあるので物語が好きなユーザもきっと楽しんでプレイができるはずです。

動画広告にしたらどんな訴求が考えられるか

・ドット絵訴求

・ギミック訴求

・シナリオ訴求

この訴求で見込める効果

ドット絵でいつまでも見ていられるビジュアルはプレイヤーの視線を奪う効果が見込めます。ギミック訴求ではアクション、エフェクトを交えることで実際にプレイしてみたい欲求を高めることができそうです。シナリオ訴求では物語の大枠をなぞりつつ、重要なシーンのカットを交えることでユーザーに深く印象付けるとともに続きが気になる、先が知りたいという気持ちを高めることができるでしょう。

プレイを終えた感想

誰もが抱える過去とどう向き合って未来を切り開いていくのか。当然ですが、楽しい思い出ばかりではなく苦い思い出も沢山あるはずです。

なんで僕は上手く出来ないんだろう、どうして前に進めないんだろう…プレイをすることで主人公の状態に自分自身と重ねて向き合う渡欧部分はまさに「心の旅路」だと感じました。

プロローグ部分を進めていく際に、様々なシーンが本当に刺さりますが、でもこの過去を乗り越えたり、経験を力に変えたり、時には振り切ったり…そんな1つ1つの体験は実際の人生の中で誰もが経験しているはずです。

個人的に『With My Past 私の過去とともに』をプレイすることで過去の様々な思い出が脳裏に浮かびつつ、それらと向き合いそして一歩進む力を貰ったような気がします。

プレイしていると心の揺れが本当に激しくて色々な角度から感動ができるはずなのでまだ遊んだことのない人はぜひこの機会にプレイしてみてください。

ストリーマー賞&審査員賞受賞作品・ガールズメイドプディング

『ガールズメイドプディング』は人の消えた町を旅する少女たちを描いたガールズトーク・ツーリングADVです。バイクに乗って移動することで物語が進んでいく一風変わったシステム、各ステータス管理や発生するイベント、重要な「料理」など魅力的な部分が非常に多いですし、カメラワークもプレイヤーの好みで操作ができるのでいつまでも見ていたくなる人も多いはずです。

カメラワークは寄ってみたり引いてみたり自在!
料理は本当に大事、運の要素もあるかも。

どんなユーザーが楽しめるか

アドベンチャーが好き、物語が好き、終末的な雰囲気(アポカリプス)な作品が好きなユーザーはきっと子の世界観に引き込まれるはずです。2人旅でバイク…それだけでもうなにかグッとくる人もきっといるのではないでしょうか。

動画広告にしたらどんな訴求が考えられるか

・シナリオ訴求

・ビジュアル訴求

・料理訴求

この訴求で見込める効果

シナリオ訴求では世界観を伝えつつ、この旅の始まりのエピソードなどを伝えることで物語への関心を高める効果が期待できます。ビジュアル訴求は登場する「スミビ」と「ニコミ」の他にもバイクや寝袋、その他にイベントカードなども含めてユーザーを惹きつける訴求ができそうです。料理訴求ではどんなレシピがあるのか、一言コメントが非常に癖になるのでプレイして集めてみたい欲求を刺激できます。

プレイを終えた感想

アポカリプスな世界観、バイクに乗った二人の物語が走っている時だけ進行する。バイクの音が振るわせる静かな世界の空気感が本当に良いんです!二人の他愛もない会話、掛け合いが楽しくていつまでも見ていたくなりました。

道を走っている時のステータス管理は理解していないと若干難しさもありますが、この部分も難易度設定で変更できるので純粋に物語を楽しみたいプレイヤーも安心して遊べます。

町から町に食材を求めて移動をしていくと、色々な出会いもあり、それからこの世界に何が起こったのか…序盤の何気ない会話が実は…これ以上は実際にプレイをして確かめてみることを強くオススメします!

ストリーマー賞受賞作品・オートローグ

『オートローグ』はスキルと条件を組み合わせて自分だけのオリジナル戦術でバトルを勝ち抜く戦闘自動化ローグライクです。力業でゴリ押しスキルを組んでも良し、緻密に組み上げても良し、多彩なスキルと条件、レリックなどを駆使して最強のビルドを探求するのが本当に楽しい!

まずはイージーからをオススメ!
スキルの選択、順番を考えるのが凄く楽しい

どんなユーザーが楽しめるか

ローグライクが好きなプレイヤーはもちろん、自分自身でスキルを組みたい、戦術を追求したいユーザーは本当に時間が溶けます。スキルを考えて組み合わせなければクリアできない相手にさんざん悩んだ挙句、脳筋プレイが通じたり…やり込むことで意外性も楽しめます!

動画広告にしたらどんな訴求が考えられるか

・スキル訴求

・バトル訴求

・やり込み要素訴求

この訴求で見込める効果

多彩なスキルにフォーカス、条件などと併せて訴求することでユーザーの興味・関心を集めることができます。バトル訴求では派手でカッコイイ演出を見せることができるのでプレイしたいと思わせる効果が期待できます。やり込み要素の訴求では遊び方の説明を交えつつ、強い組み合わせを見ることで既存プレイヤーにもより深く遊んでもらうキッカケを作れそう。

プレイを終えた感想

サクッと始められるし、世界観や設定(ママに追われているとか)にニッコリしながらプレイしてみた所…じっくりとスキルを考えるのが超楽しかったです。

スキルの順番、発動条件などプログラミングに通じる部分もあるけれど、時には力いっぱい「づつき」で切り抜けれたり、緻密な部分はもちろん意外な所もあってそれが余計にハマる要素になっているのかなと感じました。見た目はカジュアルで可愛いけれど、プレイしたらその奥深さに引き込まれること間違いナシなのでぜひ遊んでみてください。

ストリーマー賞&審査員賞・Enter the Chronosphere

『Enter the Chronosphere』はプレイヤーが動くことで世界が動く!リアルタイムアクションとターンベース戦術を同時に楽しめるローグライク戦術ゲームです。弾幕要素アリ、ステルス要素アリ、思い通りに敵をせん滅した時の爽快感、ギリギリの緊張感を味わえるし、何よりもビジュアルと世界観が凄く魅力的です!

どんなユーザーが楽しめるか

アクションゲームが好きなプレイヤーは色々な楽しみ方ができるはずです。個人的にはシミュレーションが好きな人、シューティングが人にもオススメしたい1本です。

動画広告にしたらどんな訴求が考えられるか

・ビジュアル訴求

・戦闘アクション訴求

・やり込み要素訴求

この訴求で見込める効果

プレイヤーが操る特徴的なキャラたちのビジュアルを推してユーザーに興味を持たせることができそうです。戦闘アクション訴求はリアルタイムアクションの基本的なムーブから、戦術的な部分までを合わせることでプレイ意欲を高める効果が期待できます。やり込み要素を訴求することでゲームへの理解を深めると同時に、奥深さもユーザーに伝えることができるので購入へつなげることができるでしょう。

プレイを終えた感想

『Enter the Chronosphere』はまだリリース予定ですが、別イベントでプレイをする機会に恵まれたのでその時の感想を交えて紹介します。個人的にビジュアル、世界観が凄く好き!加えて戦略的なアクションターンバトルの緊張感と爽快感は1度プレイするとどっぷりハマってしまうこと間違いなしです。力業で突き進むのも楽しいし、(序盤でこれをすると詰みますが…)しっかり戦略を練って、状況に対応できた時の達成感は格別でした。

ステージのギミックも魅力的だし、100種類以上の武器やキャラごとの攻撃手段など気になるポイントが多いのでもっとじっくりやりたいというのが正直な感想です。『Enter the Chronosphere』を初めて知った人はもちろん、まだウィッシュリストに追加していない方はぜひ、この機会にウィッシュリストに登録をしておくべき1本としてオススメします。

立ち回りを考えるのが本当に楽しい!
パワータイプなキャラだけど戦略的な立ち回りも求められるのが凄く良い!

審査員賞・RewindGirl

『RewindGirl』は時をかけるギャルが、走って、跳んで、巻き戻して、タイムパラドックスを回避して、タピオカを飲んだ過去を改変して人類滅亡を阻止する、タイムリープアクションパズルゲームです。ステージクリアのカギとなるタイムリープ、タイムパラドックスの回避を如何にして行うか…やればやるほど深みにはまるし、1人のはずなのにめちゃくちゃ賑やかな画面は本当に癖になります!

時間を巻き戻しのギミックは奥深い!
どんどん進みたくなる…チャレンジが止まらないんです!

どんなユーザーが楽しめるか

ポップでカワイイ系なカジュアルアクション、プラットフォームパズルのジャンルが好きなユーザーはきっと楽しいはず!ステージの難易度も先に進むと骨太になってくるけれど、サクサクプレイができるので時間がない人はもちろん、じっくり派の方もオススメです。

動画広告にしたらどんな訴求が考えられるか

・シナリオ訴求

・攻略アクション訴求

・ステージ訴求

この訴求で見込める効果

ゆるカワイイキャラと、シナリオを訴求することでユーザの興味関心を集めることができます。アクション訴求では巻き戻し、過去の自分との協力プレイを中心に見せてプレイしたい意欲を高める効果が期待できます。ステージ訴求では簡単なものから高難易度までを訴求に使うことでやり込み派のユーザーの意欲を刺激できそうです。

プレイを終えた感想

気が付けば…やり込んでいました。何度も巻き戻し、パラドックスが発生するたびに調整、そして1つ1つのアクションを繋げてパズルをクリアした時の達成感が大きいのでその勢いで次のステージに進みます。そしてまた、巻き戻し…というループに陥ってしまう人はきっと僕だけじゃないはずです!気が付けばハマっている『RewindGirl』は絶賛発売中なのでぜひプレイしてみてください。

審査員賞・代償少女

『代償少女』は悪夢の世界に迷い込んだ少女が“少女自身”が様々な代償を支払うことで魔物を倒し脱出を目指すローグライク、カードバトルADVです。逃れられない悪夢の中、カードに表示される代償を支払うことで起こる様々な変化(ヴィジュアル、UI、BGMからシナリオまで)に戸惑いつつ、立ちふさがる魔物を倒した果てに至るのはどんな結末なのか…気になる人も非常に多いはず。

大事なことがしっかり書かれています!
何を代償として差し出すのか…凄く悩む。

どんなユーザーが楽しめるか

ADVが好きなユーザーは何周もプレイしたくなる魅力を感じられるはずです。何を残すか、何を代償として差し出すか、その結果がどうなるのか…気が付けばやり込んでいるはず。

動画広告にしたらどんな訴求が考えられるか

・ヴィジュアル訴求

・カードバトル訴求

・代償訴求

この訴求で見込める効果

主人公や登場する他のキャラのヴィジュアルを使うことでユーザーに目を止めてもらうことができそうです。カードバトル訴求ではゲームのメイン部分となるカードバトルの流れにフォーカスしつつ、バトル勝利で物語が進んでいく様子を伝えプレイ意欲を高める効果が作れそう。代償訴求では少女が失う代償についてその内容を紹介するとともに効果をチラ見せすることでちょっとやってみたいと思わせる効果に期待が持てます。

プレイを終えた感想

先に進むためには自身を代償として支払って進んでいく恐ろしいシステムですが、表現方法に工夫がされていゴアが苦手な筆者でも案新してプレイすることができました。途中、差し出す代償によっては色々な意味で詰むのですが、その表現もこだわりが感じられてクリアした後にまたもう1回とついつい遊んでしまいました。『代償少女』はフリー版が遊べますが、Steamでのリリースも予定されているのでこの機会にぜひウィッシュリストに追加をオススメします!

『代償少女』のフリー版はコチラ

表現はマイルドだと感じます。
代償によってはとんでもないことに…

SQOOL GAME AWARD(スクールゲームアワード)とは?

SQOOL GAME AWARD(スクールゲームアワード)は、ゲームメディアSQOOL.NET編集部が「ゲームクリエイター」に恩返しをしたい、ゲームクリエイターを応援したい、という想いで発足したゲームアワードです。

2013年よりゲーム攻略サイト「SQOOL.NET」の運営を開始、2019年のデジゲー博で勝手にゲームタイトルを表彰する活動を機にSQOOL GAME AWARDを開始しました。

その後、実施を年に1回から2回に増やし、2024年からはYouTubeチャンネルでの生放送も行うようになり、2025年も7月に『SQOOL GAME AWARD 2025 SUMMER』が開催されています。

SQOOL GAME AWARDについてより抜粋

『SQOOL GAME AWARD』は賞を決めるアワードですが、必ずしも優れたゲーム、売れそうなゲームを表彰するのではなく、当初のコンセプトに沿って「応援したい」ゲームタイトル、ゲームクリエイターを表彰するという方針で運営されています。

この「応援したいタイトル」という点も個人的に非常に面白いポイントで魅力を感じていて、「こんなゲームがあったのか!」という驚きとワクワクする刺激がこのアワードの中にギュッと詰まっているのでまだ知らなかった人はこの機会にぜひご注目ください!

改めまして『SQOOL GAME AWARD 2025 SUMMER』は世界中から131タイトルが集まり、審査を通過した33タイトルをYouTubeで3日間にわたって生配信で紹介され、受賞6タイトルが決定しています。

●『SQOOL GAME AWARD 2025 SUMMER

Day1(2025年7月11日20時〜):https://youtube.com/live/ac4udumR10M

Day2(2025年7月12日18時〜):https://youtube.com/live/O9UukaYfrk0

Day3(2025年7月13日18時〜):https://youtube.com/live/GuOw7NJ7sLs

この配信を見ると、エントリーされて審査を突破した33タイトル・受賞タイトルの紹介から魅力的なポイントをSQOOLの加藤さんとゲストMCの方々がしっかりと語ってくれています。

この解説がまた凄く面白くて、対象タイトルに自身が持っているイメージにプラスアルファで新しい発見や楽しみ方を教えてくれるので視聴すべきコンテンツとして推させて貰います。

実際に、動画を視聴することで興味関心を持てるタイトルに出会えたり、ちょっとプレイしてみたいなと思えるタイトルに巡り合うことができました!プレイするタイトルを探している方はぜひ視聴してみてください。

SQOOL GAME AWARD2025 次回は!?

今回はエントリータイトル、審査に残ったタイトル、受賞タイトルが凄く面白い、非常に気になるものが多い『SQOOL GAME AWARD』ですが、次回2025年冬の開催を年内に予定しています!詳細に関しまして9月ごろに発表ということなので、引き続き動向に注目をしていきたいと思います。

気になる人は『SQOOL GAME AWARD』の公式サイトをチェック!

SQOOL GAME AWARD 公式サイト

まとめ

今回『SQOOL GAME AWARD2025 SUMMER』の受賞タイトルを実際に遊んで、訴求のポイントなどを分析させて頂きましたが、どのタイトルも“推しポイントが多い”“じっくりプレイしたい”タイトルばかりでした。この記事を書いた後にもう少しプレイしようと思っています。

合間にできる、サクサクプレイできると油断すると時間が一気に持って行かれる…そんな魅力的なタイトルがエントリーされ、独自の視点からピックアップされる『SQOOL GAME AWARD』は唯一無二だし、ここ数年で見られる混沌とした情報過多の中で1本芯が通っているなと個人的に感じていますので引き続き活動を追わせて頂きたいと思います。

次回『SQOOL GAME AWARD2025 WINTER』はもっと早く色々と発信をさせて頂きますのでお楽しみに!

「Mr.GAMEHIT」は「ゲームの魅力を、誰よりも深く理解し、正しく伝える」ことにこだわり、実際にプレイしてから企画・制作に取り組むスタイルを貫いています。

「CPI最大40%削減」「クリック率2倍達成」など、実際の成果に裏打ちされた確かな実績をもとに、ターゲットに刺さる訴求・動画制作・SNS施策をワンストップでご提案。メディアタイアップやインフルエンサー活用まで含めた総合的な戦略設計もお任せいただけます。

「見た人が思わずDLしたくなるPVがほしい」という想いがありましたら、ぜひ一度ご相談ください。ゲームを愛し、ユーザー心理に寄り添ったクリエイティブで、魅力を最大限に引き出すお手伝いをいたします。

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