こんにちは。Mr.GAMEHITのディレクター毛利です。
新型コロナの影響もようやく薄れ始めて、オフラインでのゲームイベントも活発になり、ゲーム市場はますます活気づくことが予想されています。
今回はその中でもここ数年で特にメディアなどでも目にすることが多くなった「インディーゲーム」について、なぜ盛り上がっているのか、今後の課題、有名なタイトルなど改めて振り返ってみました。
目次
成長を続ける国内ゲーム市場
世界のゲーム市場が成長を続けていることは、様々な調査機関などでデータとしても見ることができます。売上ベースで2022年では約34兆円規模でしたが2026年には約47兆円まで拡大を予想するとの分析記事もあり、今後もゲーム市場は継続した成長が期待されます。
この市場の成長は様々な場面で感じることができるかと思いますが、中でも勢いを感じるのが「インディーゲーム」です。
インディーゲームの定義
一般的にインディーゲームの定義は以下のとおりです。
・独立系ゲームの略称で少人数・低予算で開発されたゲームソフト。
・大規模なパブリッシャーの資金援助を受けず、個人や小規模なチームによって開発されたゲームソフト。
日本では「同人ゲーム」と呼ばれていたこともあり、そのイメージが強く残っている方もいらっしゃるようですが、令和の10代やZ世代は古い同人ゲームという認識はほぼ薄れています。
インディーゲームが盛り上がっている理由
近年、特にインディーゲームが盛り上がりを見せている要因や背景は何かという点を考えた時に以下の要因が大きいように感じられました。
手軽に遊べる
コンシューマーゲームに比べて、インディーゲームは販売価格が安かったり、基本プレイは無料(ゲーム内課金)と、ゲームを遊ぶための敷居が低いという点が多くのプレイヤーを惹きつける要因になっていると思います。
独創性の強さ
コンシューマーゲームではヒットしにくい作品を製作することは難しい場合が多いのに比べ、インディーゲームは制作者が作りたいものを作る、独創的なアイディアをそのままゲームに落とし込んでいる作品が多くみられます。
ハードやプラットフォームの拡充
最近までインディーゲーム=パソコンという認識のユーザーも多かったのですが、家庭用ゲーム機やスマホで遊ぶことができるようになってきたことも盛り上がりを見せている要因の一つです。
これまでPCゲームで有力なオンラインゲーミングプラットフォームだったSteamから2022年2月25日には携帯ゲーム機型ゲーミングPC「Steam Deck」が発売されたことで、これまでPCでしか楽しめなかったゲームを手軽に手軽に持ち歩くことができる様になったことも今後さらに盛り上がりを見せる要因になると見ています。
有名配信者やゲーム実況による活性化
現在はゲーム配信・実況文化が定着しており、ゲームをプレイするだけではなく誰かの配信や実況を視聴したり、その配信などに直接参加するというスタイルが盛り上がりを見せています。
特にインディーゲームの有名なタイトルを使った実況、有名配信者の参加型配信などは人気化しておりゲームのプレイヤーはもちろん、視聴者する側が観客として別視点からゲームを楽しむことができるという「新しいゲーム体験」が広がっていることもインディーゲームだけでなく市場全体を盛り上げている要因と言えるでしょう。
この他にもインディーゲームが盛り上がっている要因は様々あるかと思いますが、当然ですが問題や課題も全くない訳ではありません。
インディーゲームの課題
多くのインディーゲームが世に出るためにはどうしたらいいのかと考えた時、今ある課題の解消を進めて行くことができれば今後はもっと多くの作品が生み出されるのではないかと思いました。
実際に国内のインディーゲームに触れた中で筆者が感じた課題をざっくりとご紹介させて頂きます。
開発費用
ゲームを制作する為には費用が当然発生します。小規模なチーム、個人での製作において一番多く聞こえてくる課題が「お金、開発費用」です。
ゲームをより良いものにしたい、あの機能を実装したい、シナリオ面に厚みを持たせたい、グラフィックが、3Dが、新しい機能を…あれこれそんな様々な「やりたいこと」は最終的に「お金、費用面」の課題にたどり着きます。
インディーゲーム開発者がより良い作品を制作できるように、この問題を解消する取り組みも近年みられるのでゲーム制作を考える場合は積極的に利用をしてみるべきだと思います。
販売価格
インディーゲームに対して消費者はどうしても低価格や無料配布があたりまえと考える層も一定以上存在します。だからと言って、いきなり販売価格を高く設定しては本来遊んでくれるはずのユーザーを逃しかねませんので本末転倒です。
販売価格の設定は難しい問題ですが、インディーゲームの価格に対して消費者の認識を変えていく為の取り組み、価格に対する説得力を持たせるための努力は絶対に必要であると思います。
配信場所
インディーゲームをリリースする場所(配信先)はPC版(Steamなど)や任天堂switchなどで配信されることが多い傾向にあります。
このように配信される場所が限られるということは、狭い範囲でのユーザー獲得しかできない状態=「顧客の限定」に繋がり、広くユーザー獲得が進まない要因の一つになっています。
プロモーション
プロモーションもインディーゲームにおいて重要課題の一つです。
自分たちで好きなゲームを制作しても、そのゲームが周知されなければ実際にプレイするユーザーも少ない=開発費などの費用も回収できる可能性が減少します。
国内のインディーゲーム制作の制作現場で聞こえた意見はプロモ―ションに関しては費用面よりも「ノウハウがない」という声が圧倒的に多く聞こえました。
ある程度の費用を投じることはできるけれど、ノウハウがないから効果が図れないので2の足を踏んでいるという、大きな機会損失に繋がっているこの問題を解消すべく、Mr.GAMEHITでは課題解決に向けて新しいサービスの開発を積極的に行っており、近日公開予定です。
有名なインディーゲームタイトル
今回はインディーゲームで有名なタイトルは何かと言われた際に筆者が思い浮かべた有名なタイトルを5つご紹介いたします。
Minecraft(マインクラフト)
Minecraft(マインクラフト)は2011年に正式リリースされたスウェーデン発のインディーゲーム。2020年には世界のビデオゲーム殿堂入りを果たし、2023年には世界で最も売れたゲームとなっています。
3Dブロックでプレイヤーが好きなものを作ったり、サバイバル生活、ボス討伐、PVP、作曲、その他にも色々と楽しみ方が無限にあってゲームの概念を変えた作品の1つだと思います。
Minecraftは実際に遊んでみると自由度も高く、時間を忘れて没頭してしまうので我が家ではプレイする際に色々と注意をしなければいけないタイトル。
Fall Guys(フォールガイズ)
(c)© 2023 Mediatonic Limited. All rights reserved. The Mediatonic logo and Fall Guys logo and characters are trademarks of Mediatonic Limited. The Epic Games logo is a trademark or registered trademark of Epic Games, Inc. in the US and elsewhere.該当画像の転載・配布等は禁止しております。
Fall Guys(フォールガイズ)は2020年に有料タイトルとして発売された後、2022年に基本プレイ無料化されたゲームです。
60名のプレイヤーが最後の1人になるまでオンラインで戦う、巨大なマルチプレイヤーバトルロイヤル障害物コースゲームはドはまりする人が多く、パーティーゲームの定番として広く認知されています。
ソロプレイはもちろん、家族や友達と会話しながらのプレイが最高に盛り上がる本作をまだプレイしたことがない人はこの機会にパーティー感を楽しむ意味も込めて遊んでほしい。
Among Us(アモングアス)
Among Us(アモングアス)は宇宙をテーマにした「人狼ゲーム」で、プレイヤーがクルーとインポスターの2つの役割に分けられてゲームが進みます。
本作は4人から15人のプレイヤーでプレイが可能となっており、TwitchストリーマーやYouTuberがプレイしたことで人気が高まった作品です。
実際にプレイしている最中の駆け引きは本当に面白いのですが、若干人間の汚い部分なども見えたり過激な表現が含まれたりするので年齢制限などが設けられている場合があります。
東方Project
東方ProjectはZUNさんが運営する個人サークル「上海アリス幻樂団」によって制作されている、弾幕シューティングゲームを中心とした作品群で、二次創作が広く許容されていることで有名です。
最近では音ゲー「東方ダンマクカグラ」がサービス終了後にクラウドファンディングで後継作「東方ダンマクカグラ ファンタジア・ロスト」のリリースが発表される等、世に出てからこれまで世代を超えて愛される東方作品は数多く、これからも目が離せません。
ゲーム、音楽、実況と様々なシーンで活躍している東方Projectの作品は非常に多く、イベントレポートでもいくつか取り上げていますので、気になる方はチェックしてみてください。
天穂のサクナヒメ
天穂のサクナヒメはふたりのクリエーターで運営されているサークル「えーでるわいす」が生み出して、マーベラスから発売された驚異のミリオンセラー達成作。
本作のすごい所は稲作への凄まじい愛。
その稲作への愛ゆえに、ゲームを攻略するために農林水産省の「米の栽培方法」へのアクセスが集中するほど、本格的な稲作要素が含まれている作品です。ゲームのストーリーはもちろん、本気の稲作体験を通してお米のありがたさを感じることができるので気になった人は是非ともこちらをチェック。
余談ですがマーベラスは早くからインディーゲームに対してのサポートに積極姿勢を見せていた企業で、日本で初めてのインディーゲーム開発者向けのインキュベーションプログラム(IGI)を提供していることでも有名です。2023年は第三期となっており、ラインナップの発表を楽しみにしています。
まとめ
2020年からの新型コロナ発生による巣ごもり需要、在宅時間の増加、新しい働き方の普及によりゲームをプレイする時間が増えた、ゲームを始めたというユーザーは非常に多く、ゲームへの世間の関心も非常に高くなっています。
オフラインのイベントも増えてきたので、2023年はゲーム業界全体がもっともっと盛り上がりを見せてくることでしょう。
そんな成長を続ける市場でまだリリースされていない作品、新しいゲームに引き続き注目をするとともに制作者の悩みや課題、問題の解決にMr.GAMEHITは全力を尽くしていこうという決意を表し、本記事のまとめとさせていただきます。
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